新NISAを知り、上手に活用する

今回は、投資信託を始めるときの軸となる考え方の第四弾「新NISAを知り、上手に活用すること」について解説します。

※第三弾「大きな金額でどかんと購入するのではなく、少額の定期定額購入で始めること」についてはこちら

新NISA制度について

簡単に言えば以下です。

・NISA口座を使って利益が出ても非課税となる。通常は利益の約20%の税金がかかります。

・つみたて枠と成長枠があり、それぞれ適用できる商品が限られる。

・年間およびトータルの投資上限金額がある。

・つみたて投資枠:年間120万円、成長投資枠:年間240万円、合計最大年間360万円まで。

・年間およびトータルの投資上限金額がある。

・全体で1,800万円。(成長投資枠は、1,200万円。また、枠の再利用が可能。)

・非課税期間は無期限である。

・NISA口座を開設できるのは1人に1口座だけである。

詳しくは下記をご参照ください。

新しいNISA : 金融庁 (fsa.go.jp)

活用方法の前に

新NISA制度に縛られる必要はない

NISAは換金時に利益が出ていても非課税というメリットはあります。しかしながら、投資する商品や投資金額は、あくまでも自分の考え方に沿って決めるべきであり、その中で新NISA制度をどのようにうまく活用するというスタンスが重要だと思います。つまり制度に振り回されてはいけないということです。

例えば上限枠目一杯使わなければならないことはなく、NISA枠がないとしてもいくら投資するか、いつ投資するのかを決めていくことが大事です。

複数の商品を本当に購入する必要があるのかを考える

国内株式、海外株式、国内債券、海外債券など分散して投資するという考え方があります。

これは、価格変動の動きが異なるものを組み合わせて、リスク(価格の変動幅)を平準化して小さくするという考え方です。その分リターンも平準化して小さくなります。

一方リスク(価格の変動幅)をあえてとり、長期的に成長できる企業の株式に投資し、割安なときに購入して割高になれば、現金化するという考え方もあります。この場合、購入したままそのまま保有するのもありです。リスク(価格の変動幅)があることをうまく利用して、時間を味方にして、リターンを得るという方法です。

一見前者のほうが無難な感じがありますが、長期的には後者をお薦めしています。その意味では、中身をしっかり理解して信頼できる商品が見つけられるなら、極端に言えば商品は1本でも良いと考えています。

具体的な活用方法について

例えば投資できる金額が1800万円だとします。選んだ商品に5年で定期定額購入すると考えて年間360万円(月30万円)を投資することになります。その際、つみたて投資枠を年間120万円+成長投資枠年間240万円を使うことになります。基本はこれで5年間投資することになります。

5年間の間に、もし大きな相場暴落があれば、上記投資金額に加えてスポット購入で追加投資することを前回お薦めしました。この場合は、新NISAの年間上限額を超えることになるので、課税口座の特定口座で購入することになります。

新NISAの制度に縛られずに本来の投資行動をすることが大事だと考えるからです。ただし、自身の投資金額の上限は1800万円なので、積立期間は当初の5年間よりは短くなります。

SBI証券や楽天証券などのネット証券を勧めている理由について

NISAは1人に1金融機関しか使えないからです。新NISAの上限額を複数の商品で目一杯使うためには、たくさんの商品を扱える金融機関でNISAの口座を開く必要があります。SBI証券や楽天証券などではたくさんの商品を扱っています。また、ネット証券は手数料等が安いです。

しかしながら、1つの商品しか選択しない、あるいは商品を運用会社が直接販売しているコモンズ投信など1社しか使わないなら、そこから購入するのが良いと思います。というのもその会社に直接質問ができるし、直接購入者に対する特別なサービスもあるからです。